その病気。耳管開放症かもしれない！？

その病気。耳管開放症かもしれない！？

皆さんもよくご存じのように、耳の奥の管と鼻の奥の管とは互いに繋がっています。

ですから、よく飛行機に乗ったり、高い山に登った時等に、気圧の関係で耳が遠く感じたり聞こえが悪いように感じる事があるのはこの為といえるでしょう。

参照：http://www.miminari-web.net/shoujou/

通常この耳の奥の管である中耳くうと、鼻の奥にある上咽頭とをつなぐ管はふさがっています。

しかし何らかの原因により、この管が常に広がった状態でふさがらなくなってしまう症状を、耳管開放症といいます。

考えられる原因としては、風による感染からくるアデノイド肥大や腫瘍による機械的な圧迫がかかる事であるといわれています。

治療法としては度合いにもよりますが、精神安定薬のトランキライザーという薬の投与や、漢方薬の処方により経過観察します。

また普段の生活の中でも、耳に負担がかかる事のないように生活指導や体重のコントロール等を行います。

それでも症状が改善されないようであれば、直接耳管に薬を噴射したり、鼓膜チューブを入れて更に経過を見ます。

通常はこれらの治療で改善が見られますが、重度の場合には脂肪やコラーゲンの注入や、シリコンやハリを挿入する等、更に専門的な治療が行われます。

耳の閉塞感の治し方

耳の閉塞感というのは、なんか耳が詰まっている気がするという状態で、耳詰まりともいい、正式には耳閉感といいます。

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飛行機の中にいるときやプールで泳いでいるときに感じることもあります。耳閉感の応急的な治し方には、耳抜きと唾を飲み込む方法の2種類があります。

耳抜きには、バルサルバといって、鼻をつまみ口から息を吸って鼻にゆっくり息を送る方法とトインビー法といって、鼻をつまみ唾を飲み込む方法があります。

また、唾を飲み込む方法は飴を舐めて唾を出しながら飲み込むことも有効です。

これらの方法を実行しても症状が改善しない場合は、耳垢がいっぱいにたまっていたり、耳に異物が入り混んでいたり、耳の内外の圧力が調整できない状態になっています。耳垢や異物は耳鼻科を受診して取り除いてもらいます。

http://kazuuiword.hatenablog.com/entry/2017/04/22/193140

圧力の調整ができない状態は、鼓膜の内側から鼻にかけて伸びている耳管の働きが弱くなり、圧力の調整ができなくなっているのです。

耳閉感は、突発性難聴やメニエール病、耳管狭窄症、自律神経失調症、滲出性中耳炎の前兆として起きることもあります。かならず、耳鼻科を受診してください。